毎週末、生ごみを堆肥にリサイクルさせるため、土に埋め続けている「坪があ」です。
庭一坪に畑を作り家庭菜園をやっているだけで、農業には全くの門外漢の私が、土壌医2級を受験しました。 結果は不合格でしたが、土壌医とはどんな試験か、どんな勉強をしたか、試験を終えての感想をまとめました。 参考にしてください。
2級不合格の翌年に3級受験しました!
合格しました!!
土壌医検定とは
土壌を診断し、処方箋を出す専門家を育成するのが目的です。
最近、地力の低下、土壌病害の発生等や生産コストの低減が課題となっており、土壌診断に基づく土づくりの推進が重要となっています。
しかし、近年、こうした課題に対応できる土づくりの専門家が少なくなってきており、こうした人材を育成するため、土壌医検定試験を行っております。
試験の名称は、土壌を診断し、処方箋を出す専門家という内容から見て『土壌の医者』と言えることから「土壌医検定試験」と命名しております。
引用:土壌医検定試験公式サイト
年1回2月に試験があります。 検定級は、1級、2級、3級とあり、それぞれ資格が与えられます。 1級のみ受検するために実務経験が必要です。
検定試験 | 資格名 | レベル |
1級 | 土 壌 医 | 土づくりについて高度な知識・技術を有し、また、5年以上の指導実績又は就農し土づくりに取組んできた実績を有する者 |
2級 | 土づくりマスター | 土づくりに関しやや高度な知識・技術を有するとともに、土壌診断の処方箋を作成できるレベルにある者。 |
3級 | 土づくりアドバイザー | 土づくりに関する基礎的な知識・技術を有し、土づくりアドバイザーとして対応できるレベルにある者 |
2020年度では2級の合格率は約3割で難関な資格です。
受検の動機
毎週末坪庭で生ゴミを埋めて堆肥化させてますが、「なぜ花が良く咲くのか」「なぜ肥料がいらないのか」などなど、経験的にわかっていることでも、科学的な理屈は良く知りません。 ネットでたまたま土壌医検定なるもを発見し、生ゴミ堆肥をやっていくうえで役立つ知識が得られそうだと感じたため、受験することにしました。
受検する級は、どんなレベルの問題がでるのか全く知識が無かったので、迷いました。 1級は実務経験が必要なので、無理。 2級と3級は、レベルの高い方が勉強になるかな、と思い2級にしました。
受検した今では、全くの専門外の私は3級から受検すべきだったと後悔しています。 2級専門的すぎて難しい!
受検勉強
受検に費やした時間
ネットでの体験記をみると、毎日2~3時間 × 1か月 なので、それほどハードルは高くないと感じました。
私の個人的な手応えとしては、毎日2〜3時間、それを1ヶ月継続すれば合格点を取れるのではないでしょうか。
引用:土壌医検定2級合格体験記〜初受験の私が合格するまで〜
もし高校の化学や土壌学基礎、また農業のことを全く知らない場合はもっと時間が必要になるかと思います。
私は、毎日1時間 × 2か月弱 とネットの体験記より勉強少な目になってしまいました。 農業のことを全く知らないので、もっと勉強時間が必要だったと思います。
受検の勉強方法
参考書と過去問を購入。 一般の本屋では売っていないようで、日本土壌協会からネットで注文しお金を振り込んで購入。 参考書と過去問合わせて、6270円は高い!
参考書は購入したものの、記載内容が高度過ぎて、問題を解くうえでは、必要以上の内容と判断。 問題集にも簡単な解説が記載されているため、問題集をメインで勉強しました。 必要そうなところだけコピーしてメルカリに出品したらすぐ売れました!
問題形式
問題はマークシート方式。 2級と3級では、回答方式も合格目標も3級の方が易しい。
問題数 | 回答方式 | 合格目標 | |
2級 | 60問 | マークシート方式 4者択一 | 60問中40問以上正解 |
3級 | 50問 | マークシート方式 3者択一 | 50問中30問以上正解 |
過去問
過去問集より、問題を抜粋します。3級は3択で概念的を問う基礎的な問題、2級は4択で数値も入った専門的な問題です。
受検ロジ
受験票
受験票が、受験日の2週間ぐらい前に郵送されてきました。
受験当日
東京農業大学に行くと、試験教室の張り紙がありました。 受験番号から類推すると、東京会場では、
・1級 40人
・2級 272人
・3級 177人
私が受検した2級が最も多い受検者でした。 年齢層も若い大学生風の人から、年をとって農業をやってそうな人まで色々な受験生がいました。
会場で席につくと「注意事項」が記載された紙が配布されていました。 常識的な内容です。 試験問題は残念ながら持ち帰れませんでした。
試験後の所感
土壌医2級は、数値や各肥料・各野菜ごとの特徴を問う専門的な難しい試験でした。 60分60問で1分1問は、試験時間も短く考える余裕はありません。
過去問を中心に勉強してきて、同じような文章が多々出てきたので、勉強した内容で解ける部分もありましたが、目新しい単語を含む設問も多々あり、専門外の私には、この問題を6割6分正解するのは、相当ハードルが高いと感じました。
以前の私は、肥料や堆肥についてゼロ知識でしたが、生ゴミ堆肥化生活を送るうえで基礎知識が身に付いたので、受検勉強自体は有意義でした。
勉強して学んだ土壌の知識を考えつつ、
実際の畑仕事をすると面白いですね
合格発表を受けて(3/23追記)
合格発表があり、予想通りの『不合格』。3割という狭き門に入れませんでした。
悔しい思いもありますが、素人が付け焼刃の【毎日1時間 × 2か月弱】の勉強時間で合格できたら、「土づくりマスター」も価値なさすぎだろう、と不合格にも納得です。
受検勉強を振り返ると、農作物の病気や生理障害などを実際に見たことがないため、教科書に載っている文章を読んでもイメージが湧かないことが、ネックだったと思います。 庭の畑でやる家庭菜園では、育てている数が少ないし、病気か水不足かわからないですから。
今後も農作物の病気を見る機会はほぼないので、2級に合格できるイメージがわきません。 せっかく身に着けた知識を資格という形にしたいので、来年は身の丈にあった入門編の3級を受検することにします。 合格率5割で、3者択一問題なら受かるでしょ!(根拠ない自信です!!)
2級不合格翌年にリベンジ、3級に合格(翌年追記)
受検勉強
テキストに載っている過去問を3回解きました。 答え合わせ時は、回答だけでなく関連するテキストも参照しました。 しかし、勉強量は2級受検時の半分、毎日20~30分×3か月ぐらいです。
3級の問題の特徴
土壌医3級は、2級と違い数値や各論の専門的な問題が少ないものの、表層的な用語の暗記だけでは解けない難しい問題でした。 例えば『EC(電気伝導度)は、塩類濃度の指標』と知っていても、高く(低く)する方法やその影響について知らないと解けません。
受検の感想
時間的には、50問で1分1問ペースで解け、10分前に全問解くことが出来、余裕がありました。
三択問題なので、50問中20問確信をもって回答できれば、残りの30問は確率1/3で単純計算すると10問正解となり、6割の合格ラインに達します。 20問は正解の確信があるので、今は合格しただろうと楽観的に考えてます😊
結果
無事、合格出来ました。 2022年度試験も、3級は例年どおり合格率が5割越えなので、比較的受かりやすいです。 合格証書は、3月末に郵送で送られてきました。
東京会場の東京農業大学は、最寄駅から遠すぎ!
入場門も駅の反対側にあり、
かなり余裕をもっていかないと試験に遅れます。
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コメント一覧 (5件)
初めまして。
「土壌医」で検索して、たどり着きました。
2023年2月12日(日)に、土壌医3級を、受験するため、
ただいま勉強中です。
土づくりアドバイザーの、受験勉強のしかた、
そして、
たい肥の作り方にも興味があり、いろいろ参考にさせていただきたく思います。
また、こちらに遊びに来たいと思います。
よろしくお願いいたします。
こんにちは。
私も2023年2月に土壌医3級を受検します。
野菜作りや土壌の本を読み理解を深めつつ、畑仕事をすると楽しいですね。
お互い頑張りましょう。
こんにちは、はじめまして。
私も明日土壌医検定3級を受験します。
東京会場なので参考になりました。
ありがとうございます。
明日はお互いに頑張りましょう。
コメントありがとうございます。
土壌医3級の試験どうでしたか?
表層的な暗記だけでは解けない問題も多く、私には難しかったです。
3択問題でもあり、お互い果報を待ちましょう。
こんにちは。
日曜日はお疲れ様でした。
仰る通り、過去問のみでは補えない問題が多かったですよね。
私も3問ほど自信がない問題があり最後まで悩みました(*_*;
お互い良い結果を望みましょう!