プランターや鉢の土を使い終わったら、捨てたり再生材を使ったりしていませんか? 私は、「使い終わった土」は、生ゴミと一緒に埋め「堆肥化」させています。 土の「リサイクル」です。 廃棄物は発生せずお金もかかりません。 しかも堆肥化された土を使うと、肥料としてよく働き、野菜が良く育ち花も咲き乱れます!
プランターの土を野菜くず(生ゴミ)と共に埋める
堆肥化(肥料)になる過程
プランターや鉢に入れた土は、花を咲かすために養分を使い、花が枯れる頃には養分がありません。 庭に穴を掘り、生ゴミと一緒に埋めれば、生ゴミが堆肥化された養分たっぷりの土として再生させます。 その土を再びプランターで使えば、花が長く綺麗に咲いてくれます。
① 花に栄養養分を与える
生ゴミから作った堆肥は、有機態窒素を多く含んで有機肥料になるので、微生物の働きでゆっくり硝酸態窒素に変化して、植物に接種されます。 無機質肥料と違い緩効性なので、じっくりと効果が持続し、長期間綺麗な花を咲かせます。
② 栄養成分が減る
植物は、成長と共に張り、プランターや鉢の中の限られた土量から養分を吸収していきます。 ある時期を過ぎると、養分不足と旬の季節が過ぎることから、花は枯れていきます。
③ 庭の穴に生ゴミを入れる
庭に穴を掘り、生ゴミを入れます。 植物残渣(枯れた花の茎や根)があれば一緒にいれてもOKです。
④ 生ゴミの上から使い終わった土を被せる
生ゴミの上から、プランターや鉢の中にある養分が無くなった土を被せます。 生ゴミが堆肥化される時に一緒に入れた土も一緒に堆肥化されます。
⑤ 堆肥化された土を鉢に入れる
夏だと1か月程度、冬だと2か月程度経過した生ゴミが堆肥化された土を、プランターや鉢に入れます。 未熟な堆肥だと、ガスにより根を痛める可能性があるため、土がべたついているようであれば、掻き混ぜて数週間待ちます。
堆肥化された土を用いた栽培例
ヤシマットを入れたハンギングプランターに堆肥化させた土を使い、5か月後の状況を比較しました。
黄色いスミレと、オレンジのキンセンカ両方とも、5か月以上経って花が綺麗に咲き乱れています。 再生した土が含んでいる堆肥のおかげです!
大型プランターに野菜ごみ(生ゴミ)を埋める
プランターが大型で土が十分にあれば、プランター内に野菜くず(生ゴミ)を埋めて堆肥化させることができます。 65型の大型プランターを用い、堆肥化させた土のみを用いて、レタス、小松菜を栽培しました。
野菜くず(生ゴミ)投入
大型プランタ―で生ゴミ堆肥化させて2回レタスを栽培しました。 この2回の栽培で、もともと土に入っていた肥料分は無くなっているはずです。 2回目のレタスを収穫した直後に、生ゴミを投入し土で埋めました。
攪拌
野菜くず(生ゴミ)が分解される際は、ガスが発生するとともに、微生物の活動のため土中温度が上昇します。 微生物に酸素を供給するため、数日おきに土をかき混ぜると、堆肥化が早く行われます。 2週間後に掻き混ぜた際には、「少し臭い臭い」があり、「土の中がほんのり暖かく」、まだ野菜くずの原型が残っていました。
種蒔き・生育
3週間後には、以下のように堆肥化完了していたので種を撒きました。 問題なく生育しました。
- 掻き混ぜても匂いがしない
- 土の中に手を入れても暖かくない
- 野菜の原型が確認できない
堆肥化のメカニズム
生ゴミを土に埋めると微生物の働きで発酵し堆肥化されます。 一次発酵と二次発酵があり、徐々に温度が下がります。 酸素が無く発酵が止まっている場合は、土をかき混ぜると発酵が進み温度が上がることがあります。
生ゴミから作られた堆肥は有機質肥料になります。 微生物の働きで有機体窒素→アンモニア態窒素→硝酸態窒素→根から吸収 と形を変えて植物の養分となるため、無機質肥料よりゆっくり効果が現れます。
生ゴミを土に埋め、堆肥化し肥料へ
毎週坪庭に穴を掘って、最近溜まった 生ゴミ (主に野菜くず)を穴を掘って、土をかぶせています。 私が実践している「生ゴミ を土に埋めて堆肥化」する方法は、ブログにまとめていますので、興味のある方はご覧ください。
また、生ゴミ堆肥化を実践するにあたり、とても役立った本の内容をまとめました。 興味のある方はご覧ください。
おわりに
お薦めプランタ
ハンギングプランターは、ブロック塀を手軽に華やかにできます。 また、ヤシマットであればプラスチックと違い見た目に温かみがあるので、お勧めです。
ヤシマットは、300円程度なので、毛羽だってくれば花とともに気軽に交換できます。 100均でも売っており、お金を気にせず楽しめますよ。
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