生ゴミや米ぬかを畑に埋めると、どれぐらい発熱があるかご存じですか? 庭の畑で実測した結果を纏めました。 微生物の活動で生ゴミだけであれば30℃台、米ぬかを混ぜると40℃以上です。 米ぬかを埋めると近くの植物に障害を与える可能性があるので、実測結果をご覧いただき、生ゴミを埋める際の参考にしてください。
生ゴミを畑に埋めた例
毎週のように穴を掘り、ドリップコーヒーの粕と、麦茶のパック、その他野菜くずを入れ、その上から土を被せ埋めています。 写真は玄関横の花壇に埋めた例です。
土に還った証拠
土に埋めてから1か月以上経過後掘り返すと、ドリップコーヒーのフィルターの紙のみ出土しました。 野菜くずや中身のコーヒー粕や麦茶は見当たらず、微生物の働きにより土に還った証拠です。
生ゴミを畑に埋めた際の地温上昇
生ゴミを埋めた後、1週間地温を測定しました。
- 埋めた96時間後に地温が32℃まで上昇していた
- 温度が高い順に、地下10cm>地層>気温
- 1週間経過後(約170時間)で、気温と地温がほぼ同等となった
- 生ゴミを埋めて1.5日後には、地温上昇から微生物の働きを確認
- 1週間後には、気温と地温がほぼ同等となり微生物の働きが収束
米ぬかと生ゴミを埋めた際の地温上昇
キュウリ根元左右に、キッチンで溜めた1.7kgの 生ごみに米ぬか約200gをまぶし埋めたところ、1週間後キュウリが枯れました。
埋めた場所で地温を測定すると、6日後でも地下10cmで38℃でした。 微生物の働きが活発になり、数日間高温が続き、キュウリの根に障害を及ぼしたと推定できます。
キュウリ右側 | キュウリ右側 | |
土壌酸度 | 7.0 | 7.0 |
気温 | 29℃ | 30℃ |
地温(表層) | 32℃ | 33℃ |
地温 (地下10cm) | 36℃ | 38℃ |
- キュウリの根元左右に生ゴミと米ぬかを埋めてたところ枯れた
- 埋めた場所は6日後でも38℃と高温
米ぬかとコーヒーかすを埋めた際の地温上昇
毎日飲むコーヒーから出る粕と同量の米ぬかを埋めました。
埋めた重量 | 備考 | |
コーヒー粕 | 0.3kg | 6人(回)分 |
米ぬか | 0.3kg |
埋めたコーヒーかすの状況
穴を掘りフィルターと一緒にコーヒーかすを投入、その上から米ぬかをまぶし、スコップで混ぜ合わせて土を被せました。
埋めたコーヒーかすによる土壌変化
土壌酸度計、温度計を用い土の状態を観測しました。 微生物の活動が埋めた直後から約10日間続いたことが確認できました。
- 地温は、埋めた直後から上昇し、50時間(2日)経過すると42℃まで上昇した。
- そこから緩やかに低下し10日後は気温と同程度まで下がった。
- 土壌酸度は、50時間(2日)経過時、一時的にph6.5まで酸性になった2日後には戻った。
周辺植物の育成状況
コーヒーかすと米ぬかを埋めた約4日後に、キュウリの葉が枯れ始めているのが確認された。 根が高温にさらされたことによる影響と考えています。
- 埋めて2日後には、夏の気温より高温となり、微生物の活発な働きを確認
- 4日後にはキュウリが枯れた、高温の影響と推測
- 10日後には、気温と地温がほぼ同等となり微生物の働きが収束
米ぬかを生ゴミと一緒に埋める時は、
近くに植物の根が無いか確認が必要やな
おわりに
これまで地温の測定の結果から以下が教訓になると思います。
- 生ゴミ単体では、発熱するも近くの植物に影響は与えないので、どこに埋めてもいい
- 米ぬかを生ゴミ(コーヒー粕含む)と共に埋めると、高温になり近くの植物を枯らすため、埋める場所を選ぶ必要ある。 2週間程度は、近くに植えるのはNG
本ブログ記事を、最後までご覧いただきありがとうございます。
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