米ぬかは堆肥作りに有効ですが、使い方を間違えると育てている野菜が枯れてしまいます。 キュウリの根元に「米ぬか」と「生ゴミ」を埋めた時は、発熱により枯れさせてしまいました😭 米ぬかを使った堆肥作りの失敗例や、「生ゴミ」だけ堆肥化例を紹介します。
(失敗談)米ぬかと生ゴミでキュウリを枯らす
生ゴミと一緒に米ぬかを埋めると、微生物の働きが活発となり、土に還るのが早くなりますが、発熱するため注意が必要です。 発熱によりキュウリを枯らしてしまいました。
畑に埋めた有機物
- キッチンで1週間溜めた1.7kgの 生ごみ(主に枝豆の皮、パイナップルの皮大根の皮などの「野菜のくず」)
- 伐採残渣となるトマトの枝
- 米ぬか約200g
生ゴミの埋め方
キュウリの根元両側に、穴を深さ20cm程度掘り、伐採残渣、生ゴミに米ぬかを振りかけ、土を被せました。
キュウリ左側の根元
キュウリ右側の根元
埋めて1週間後
米ぬかと生ゴミを埋めて1週間後、キュウリが枯れました。 少しだけ離れている隣のピーマンは元気なので、米ぬかと生ゴミを埋めた影響と考えます。
枯れた原因
キュウリ根元左右の埋めた場所で地温を測定すると、1週間後でも地下10cmで38℃でした。 微生物の働きが活発になり、数日間高温が続き、キュウリの根に障害を及ぼしたと推定できます。
キュウリ左側 | キュウリ右側 | |
土壌酸度 | 7.0 | 7.0 |
気温 | 29℃ | 30℃ |
地温(表層) | 32℃ | 33℃ |
地温 (地下10cm) | 36℃ | 38℃ |
後述のように、同じ場所に生ゴミだけを埋めても悪影響は無かったことからも、米ぬかによる発熱が原因でキュウリが枯れたと推定できます。
キュウリを枯らした類似事象
コーヒーかすと米ぬかを、キュウリの根元近くに埋めた場合も、同じように枯れました! 地温が上昇し高温になり、同様にキュウリの根に障害を及ぼしたと推定できます。
- 地温は、埋めた直後から上昇し、50時間(2日)経過すると42℃まで上昇した。
- そこから緩やかに低下し10日後は気温と同程度まで下がった。
残渣を堆肥化した例
トマトやキュウリの枝葉などの収穫残渣に米ぬかをまぶして堆肥を作っています。 よかったら参照してください。
米ぬか無しで生ゴミを堆肥化
キュウリの両側に米ぬかなしの生ゴミを埋めました際は、追肥として有効に働き実がなりました。
追肥した生ゴミ
キッチンで1週間溜めた2.0kgの 生ごみ を埋めました。 ジャガイモの皮、トウモロコシの皮・芯などの「野菜のくず」と「麦茶パック」などです。
生ゴミの埋め方
キュウリの根元両側に、穴を深さ20cm程度掘り、伐採枝、生ゴミを入れ土を被せました。 米ぬか入りの生ゴミを入れた場所と同一です。
生ゴミ追肥後
生ゴミを埋めた後、元気が無くなっていたキュウリの成長が再開され、約2週間後には実を2本収穫できました。
生ゴミの堆肥化状況
生ゴミを埋めて3週間後の8月21日に掘り返したところ、大半の生ゴミは土に還っていたものの、トウモロコシの芯やトマトの伐採残渣の枝などが、原型をとどめていました。 固い植物は、微生物が分解してくれるのに時間がかかるようです。
「米ぬか」だけ埋めた場合
米ぬか単体での影響を確認するため、鉢に米ぬかだけをいれて経過確認しました。 パンジーを植えて、生育を確認しましたがまったく問題なしです。 一方発熱もなかったことから、堆肥化もされておらず、米ぬか単体では益も害も無いことが分かりました。
まとめ
生ゴミのみ、米ぬかのみでは、発熱もほとんどなく、根にダメージを与えません。 しかし米ぬかを混ぜることで、微生物の働きが活発になり熱が発生し、キュウリを枯らすほどの影響を与えました。 米ぬかは、土づくりの段階では有効ですが、追肥として埋めると植物を枯らす可能性があるので気を付けましょう。
おススメグッズ
生ゴミをキッチンで溜めるために生ゴミ発酵機が便利です。 是非使ってみてください。
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