〔家庭菜園〕残渣を使った堆肥作り

坪庭ガーデニング
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野菜を栽培したあとに残る残渣の処理どうしよう?

葉や枝を燃えるゴミに出すのは、環境に悪いわ

 家庭菜園を楽しんでいると、必ず発生する収穫残渣や、伐採した枝。 皆さんどのように処理していますか? ゴミとして燃やすと環境にやさしくないですよね。 土に還して堆肥にすれば、肥料を買わずに済み、逆に環境にも財布にもやさしいです。 残渣だけで野菜を育てる循環菜園を作りませんか? 

残渣とは

 残渣とは「残りかす」の意味で、家庭菜園においては、農産物の収穫時に発生する、茎葉や野菜くずなどの非収穫部を意味します。 残渣は、地中から吸収した肥料分が蓄積されており、鋤き込めば後作の元肥になります。

残渣の例

残渣が堆肥化させるメカニズム

 落ち葉や枯れて土壌に混ざった植物は、土壌動物(ミミズなど)のエサとしてかみ砕かれ、ふんとして排泄されます。 ふんは土壌微生物の栄養源となって分解され肥料成分になります。

 残渣も枯れさせて細かく切断すれば、落ち葉同様に、土壌動物のエサとなり、土壌部生物により分解されます。

引用:土壌・肥料のキホンとつくり方・使い方 監修:加藤哲郎

残渣を堆肥化させる場所

 残渣を堆肥化させる場所として、土壌動物や土壌微生物に分解してもらうため、土壌と接する地表か地中に置く必要があります。 畑の堆肥にしたい場合は、畝の表層付近~深さ25cmに埋めるか、畝間に置き鋤き込むが適切です。

畝予定地に穴を掘り残渣投入例
畝間(通路)に残渣を敷いた例

 なお、作土層の深さ25cmまでは収量が増すため、根が張りやすい25cmまでに、堆肥となる残渣を埋めるのが良いと考えます。

穴の深さは約20cm

残渣で堆肥の作り方

 残渣をそのまま埋めたり鋤き込んでも堆肥になりますが、私のこれまでの経験から、早く堆肥にするための留意事項が3点あると思います。

  1. 残渣をなるべく細かく切る
  2. 枯らしてから埋める、鋤き込む
  3. 米ぬかをかける

 「1.細かく切る」のは、外側の皮は腐植しずらいため、微生物が付きやすい切断面を増やすためです。 「2.枯らす」のは、元気なまま埋めても長期間原型をとどめますが、枯らした茎や葉や、土壌生物や微生物に食われやすく、簡単に土に還るためです。 「3.米ぬか」は、微生物の好物で発酵しやすい条件を作るためです。 気温が高い夏場であれば、2週間ぐらいで発酵して堆肥化されます。

米ぬかをまぶした状態

目指すは循環菜園

 残渣や生ゴミを埋めれば、肥料を買わずとも、有機物を循環させ野菜作りができます。 私の庭の畑では、最近肥料を買っておらず、循環菜園になりつつあります。 サイクルは以下の通りです。

  1. 植物は光合成で生み出した糖やアミノ酸を根から放出
  2. これを餌とする微生物や土壌動物が根の周りに集まる
  3. 微生物の働きで、残渣が分解され土中に栄養分を供給
  4. 植物が吸収
  5. 植物が枯れ微生物に分解され土を肥やす

おわりに

野菜の作り方はシェア畑で

 私はこれまで野菜作りを自己流でやっていましたが、最近シェア畑で学んでいます。 今まで知らない知識が一杯あり、「お酢スプレーで野菜を元気にさせる」方法は、目から鱗でした。 自己流の方は、シェア畑で学んでみてはいかがでしょうか。

狭い庭に畑を作る方法

 私の自宅の庭は狭いのですが、工夫して畑を作りました。 どのように作ったかは、以下に纏めています。良かったら参照してください。

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管理人
坪があ

関東圏在住、50代男性です。 10年前に家を買ってのを契機に野菜ごみのたい肥化し、花や野菜を育てはじめました。 シェア畑を借りて野菜の育て方を勉強中。 目標は、野菜ごみ堆肥を使い坪庭で育ては食材だけで、夕食の一品を作ることです。 土壌医検定3級を勉強中。

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