キッチンからでる野菜くず・生ゴミを肥料・堆肥にするために「コンポストへの出し入れが面倒」という方! 庭に埋めるだけで、堆肥化されます。 私が毎週、自宅の狭い庭に埋め続けた実例を紹介します。 10年以上実践した方法なので、是非参考にしてチャレンジしてみてください。
野菜くずを含む生ゴミを庭の土に埋めるメリット
野菜くずを含む生ごみを、庭に埋める続けている理由は、以下の通りです。
- 庭の土に埋めるだけで手間はあまりかからない
- 堆肥化された土で、野菜や花が元気になる
- ゴミ袋代が節約できる


ゴミ袋代は年間約5千円ぐらい節約できます。 毎週の生ゴミを埋めた量を集計していますので、確認してみてください。
なお、「埋めた場所を猫などに荒らされないか」「異臭が発生しないか」等の懸念があると思いますが、肉や魚さえ入れなければ、私の10年以上にわたる経験上問題は発生しません。
「野菜くず・生ゴミを庭の土に埋めるだけ」の実践例
野菜くず・生ゴミを埋める庭の場所
我が家の日が当たる南側の土地で、駐輪場を除く土地を極力畑にしました。 大きく二つの区分になります。 両方合わせて3.45m2で、畳2畳分、一坪(3.3m2)相当の面積です。 この畑の野菜を育てていない場所に、生ごみを埋めています。

野菜くず・生ゴミを埋める穴の大きさ
生ゴミを埋めるために穴を掘ります。 通常、開口部が20~30cm、深さが20~30cmです。 畑を「耕す」という観点でも有意義です。


キッチンからでた一週間分の生ゴミを入れました。 穴にすっぽり入りました、丁度よい大きさです。 この上に土を戻しながらスコップを差し、土が生ゴミの中に入り込むようにします。


庭の土に埋めれる生ゴミの種類
主な生ごみの種類は以下の通りです。
- 調理時に発生する、野菜の皮や端材
- 果物の皮
- 麦茶パックやドリップコーヒーかす
肉や魚の食べ残しは、庭に埋めていません。 異臭が発生したり、猫などの動物に穴をほられて荒らされるのを懸念するからです。 詳細は、以下ご覧ください。

野菜くず・生ゴミの重量
キッチンで1週間生ごみをキッチンコンポストに溜めています。 毎週2~4kg程度の 生ごみ を埋めています。

野菜くず・生ゴミが土に還るスピード
夏であれば1か月程度、冬だと2か月程度で生ゴミが土に還ります。
また、柔らかい箇所(葉っぱ、野菜やくだものの中身)は土に還りやすいが、固い皮(リンゴ、ジャガイモの皮等)は、土に還るまでに時間がかかります。

なお、中身のコーヒーかすや麦茶の葉は土に還りますが、ドリップコーヒーのフィルターや麦茶パックは不織布で土に還りません。 長期に埋めておくとボロボロに細分化されますが、見つけたら拾い出してゴミに捨てています。


プランター・鉢での土に埋めると・・・
プランターや鉢の中の土に生ゴミを埋める場合は、以下の注意が必要です。
- ある程度以上の大きさ(土量)が必要
- 土の中を掻き混ぜる必要あり、すぐに植えない
ある程度の土量の必要性
分解するための微生物が、ある一定数以上必要なためです。 コーヒーかすに米ぬかを撒いて庭に埋めると、土に還ります。 一方、小さい鉢(直径約15cm)に入れた場合は、コーヒーかすと米ぬかが塊になって土に還りません。 微生物が少なすぎるためと推測されます。


土の中を掻き混ぜる必要あり
微生物が活動し生ゴミを分解するために酸素を供給する必要があります。 また、植物に悪影響を与えないために、微生物が生ゴミを分解する時に放出される有害なガスを、大気に逃がす必要があります。
生ゴミを入れ直後に花を植えた例
大型の鉢(直径約30cm)に生ゴミを埋め、直後にハイビスカスの花を植えました。 花がほとんど咲かなかったので、約2か月後鉢の中の土を確認すると、根が張っていません。 鉢の中は以下の状態であり、掻き混ぜないため、未熟な堆肥とガスの発生で根を痛めたようです。
- 生ゴミは目視では確認できず、大きな塊として原型はとどめていない
- しかし、土はベタベタと粘り小さなウジ虫が数匹いた。 生ゴミが土に還る途中で、ウジ虫の餌がある状況(未熟な堆肥)
- 土を掘り起こすとき、腐敗臭がした(植物に有害なガス発生)




生ゴミを掻き混ぜた例
大型プランターに生ゴミを入れ、2週間後に掻き混ぜると、以下のように未熟な堆肥でした。
- 土の中に手を入れるとほんのり暖かい
- 生ゴミのうち分解しずらい野菜の皮やトウモロコシの芯などが原型はとどめていた
- 土はベタベタと粘り小さなウジ虫が数匹いた(未熟な堆肥)
- 土を掘り起こすとき、腐敗臭がした(植物に有害なガス)
その後の1週間で数回掻き混ぜると、ウジ虫も匂いもせず完熟した堆肥になりました。 この土の入ったプランターでレタスを種から育てて大収穫できました。 掻き混ぜ、完熟させた後に野菜を植えれば元気に育ちます。


給水機能付きプランターの使い勝手を纏めました。良かったら読んでください。

おわりに
生ゴミを庭に埋めるのは、穴を掘って生ゴミを入れるだけなので、費用は掛からないし、大した手間もかかりません。 自宅のちょっとした土の部分さえあれば、実施可能です。 嫌になれば、すぐやめれます。
燃えるゴミの量を減らすことで、地球温暖化防止にも一役買えますので、皆さんも試してみてはいかがでしょうか。
あると便利な道具
キッチンで生ごみを溜めるキッチンコンポスト。 生ゴミと発生する液が分離できるタイプが、異臭が発生しにくいのでおススメです。
コメントはお気軽に!
コメント一覧 (6件)
突然のコメント失礼します!
これから家庭菜園を始めようと思っていてとても参考になりました。ありがとうございます。一つ質問なのですが庭に穴を掘って野菜くずを埋める際に、雨対策は何かされていますか?雨ざらしでも大丈夫なのかそれともシートを被せたりしているのかお聞きできればと思っております。よろしくお願いします!
質問ありがとうございます。
雨対策は特にしていません。
むしろ多少水分が多い方が、野菜くずが土に戻るのが早いと感じています。
家庭菜園頑張ってください、色んな野菜が育つのを見れて楽しいですよ。
質問失礼します。こちらのサイトをみて土にゴミを埋め始めました。
埋めたゴミを土にしてプランターなどに利用するのですが石灰とか肥料はいれるべきでしょうか?また野菜を作る際土壌のPHを調べたりしているのでしょうか?
プー太郎さん、コメントありがとうございます。
私は、石灰とか肥料は入れていません。
生ゴミを堆肥化させた土だけで花もよく咲きますし、野菜も実ります。
ときどきph計で確認しますが、
コーヒーかすを入れたときに一時的に酸性になった程度で、
基本中性(7.0)です。
分解しない麦茶パックの紙はもしかしたら不織布のプラスチックかもしれません
コメントありがとうございます。
伊藤園のお茶のパックの一部は土に還ることを宣伝していますが、
他のパックはプラスチックで土には還らないようです。
土の中で見つけるたび取り出して、ゴミに出しています。