野菜を栽培したあとに残る残渣の処理どうしよう?
葉や枝を燃えるゴミに出すのは、環境に悪いわ
家庭菜園を楽しんでいると、必ず発生する収穫残渣や、伐採した枝。 皆さんどのように処理していますか? ゴミとして燃やすと環境にやさしくないですよね。 土に還して堆肥にすれば、肥料を買わずに済み、逆に環境にも財布にもやさしいです。 残渣だけで野菜を育てる循環菜園を作りませんか?
残渣の堆肥化
残渣とは
残渣とは「残りかす」の意味で、家庭菜園においては、農産物の収穫時に発生する、茎葉や野菜くずなどの非収穫部を意味します。 残渣は、地中から吸収した肥料分が蓄積されており、鋤き込めば後作の元肥になります。
残渣を堆肥化させる場所
残渣を堆肥化させる場所として、土壌動物や土壌微生物に分解してもらうため、土壌と接する地表か地中に置く必要があります。 土の中に埋めるのが一番分解が早いです。 少量であれば、畝間に置いておけばダンゴムシ等が食べて分解してくれます。
なお、作土層の深さ25cmまで穴を掘ると、根が張りやすくなり収量が増すと考えられます。
残渣で埋め方
残渣をそのまま埋めたり鋤き込んでも堆肥になりますが、私のこれまでの経験から、早く堆肥にするための留意事項が3点あると思います。
- 残渣をなるべく細かく切る
- 枯らしてから埋める、鋤き込む
- 促進剤(米ぬか、生ゴミ等)と一緒に埋める
残渣をなるべく細かく切る
外側の皮は腐植しずらいため、微生物が付きやすい切断面を増やすためです。
枯らしてから埋める、鋤き込む
元気なまま埋めても長期間原型をとどめますが、枯らした茎や葉や、土壌生物や微生物に食われやすく、簡単に土に還るためです。
促進剤(米ぬか、生ゴミ等)と一緒に埋める
米ぬかや柔らかい生ゴミは、微生物の好物で発酵しやすい条件を作るためです。 気温が高い夏場であれば、2週間ぐらいで発酵して堆肥化されます。
堆肥化までにかかる時間
残渣の種類や大きさ、一緒に埋める促進剤(米ぬか、生ゴミ等)の有無によって堆肥化までの時間が異なります。
埋めて一週間後掘り起こしすと、野菜のツル・葉など柔らかい残渣は原型はなく、木の枝や葉など固い残渣は原型が残っています。
私の経験では、キュウリの茎・葉など柔らかく残渣は、生ゴミ同等で夏であれば1か月程度で土に還り堆肥化されます。 一方、太い枝は固く、分解されずらいので埋めて1年後でも原型をとどめています。 生ゴミ堆肥化した時の状況を以下に纏めていますので参考にしてください。
残渣が堆肥化させるメカニズム
落ち葉や枯れて土壌に混ざった植物は、土壌動物(ミミズなど)のエサとしてかみ砕かれ、ふんとして排泄されます。 ふんは土壌微生物の栄養源となって分解され肥料成分になります。
残渣も枯れさせて細かく切断すれば、落ち葉同様に、土壌動物のエサとなり、土壌部生物により分解されます。
おわりに
「捨てればゴミ、埋めれば堆肥」残渣もひと手間加えれば、有用な物に変わります。 是非皆さんの家でも空いている場所に残渣を埋めてみてください。
我が家は庭が狭いのですが、工夫して畑を作り、畑の空いている場所に生ゴミや残渣を埋めています。 畑作りで工夫した点など以下に纏めています。良かったら参照してください。
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