
コーヒーかすを捨てるのはモッタイナイ。
再利用できないかな?



コーヒーかすを畑に撒いたり埋めると
植物が枯れないか心配
コーヒーを淹れた後発生する「かす」は、埋めれば肥料になります。 私は毎週末コーヒーを楽しんでいますが、コーヒかすは捨てずに生ゴミや米ぬかと一緒に庭に埋め、堆肥化させ肥料として活用しています。 埋めるだけで超簡単に肥料になるので、お試しください!
コーヒーかすを肥料にする方法


コーヒーかすを土に埋めておけば堆肥化されて肥料になります。 ただし、単品では発酵しずらいので生ゴミや米ぬかと一緒に埋める方が早く堆肥化できます。
堆肥化させ肥料にした実例
ドリップコーヒーのフィルターごと、ペーパーフィルターごと、コーヒーかすを生ゴミや米ぬかと一緒に埋めると、堆肥化されます。




私は毎週末コーヒーを味わい、毎週末コーヒーかすとともに生ゴミを庭に埋めています。 実績はコチラをご覧ください。


効果を検証
プランターで野菜を育てた使い古しの土を使い、コーヒーかすと米ぬかを混合させ2週間寝かした土を作りました。 期間中温度を確認すると、外気温28℃に対して土中温度31度と、発酵熱による地温上昇が確認できました。




コーヒーかすと米ぬか入り土(左鉢)と、コーヒーかすのみ入り土(右鉢)を作り、ナデシコの成長を確認しました。
- 7日後、2か月後いずれも、左鉢のナデシコが元気に咲いている
- コーヒーかすと米ぬかを混合させることで、堆肥化され肥料として効いていることが推測される
- ただ、コーヒーかすだけ入れたナデシコも2か月後でも咲いているので、一定の肥料効果ありそう。




コーヒーかすが肥料になる原理
コーヒーかすを堆肥化させるためには、微生物が働きコーヒーかすを変化させる「発酵」が必要です。 発酵には、活動する「微生物」と、微生物の働きを促進させる「基材」が必要です。
基材
コーヒーかすだけでは、微生物によって分解されずらいため、微生物の活動を促進させる「米ぬか」や「生ゴミ」と共に埋めると、一緒に発酵され堆肥化されます。


窒素成分の高い他資材(米ぬか等)と混合し微生物により堆肥化させることが適切との研究もあります。
コーヒー粕の利用方法を考えた場合、・・・窒素成分の高い他資材と混合し、堆肥化処理等の微生物処理を施すことが適切であると考えられた。
引用:コーヒー粕の作物生育阻害因子に関する研究~神奈川県農業総合研究所報告 第138号(1998)
微生物
発酵させるためには、ある程度の量の土が必要です。 小さな鉢だと、土中に存在する微生物が不十分で、2週間後でも「コーヒーかす」や「米ぬか」は塊のまま原型をとどめ、カビが生えていました。






堆肥化までの期間
これまで10年以上、庭に穴を掘って生ゴミを埋めていますが、土に還るまでに夏だと2週間~1か月程度、冬だと1か月~2か月程度かかります。 米ぬかを使う場合は、発酵が促進されるので、これより短い期間で堆肥化されます。 コーヒーかすを混ぜた場合も同じ期間で堆肥化されます。
発酵と堆肥と肥料
植物残渣などを土に埋めると微生物の働きで「発酵」し堆肥化されます。 一次発酵と二次発酵があり、微生物の働きで最初は温度が急激に上がりますが、徐々に下がっていきます。


作られた堆肥は有機質肥料となり根に吸収されます。 微生物の働きで有機体窒素→アンモニア態窒素→硝酸態窒素→根から吸収 と形を変えて植物の養分となるため、無機質肥料よりゆっくり効果が現れます。


コーヒーかす活用時の注意点
米ぬかと一緒に埋めると高温になる
コーヒーかすを「米ぬか」と一緒に埋めると、微生物の働きで地温が上昇し、近くの作物の根を痛める可能性があります。 実際、42℃まで地温が上昇した際には、すぐ横で育てていたキュウリが枯れてしまいました。








フィルターがゴミとして土中に残る
ドリップコーヒーの場合、フィルターが不織布で土に戻らないためそのままゴミとして土中に残ります。 ペーパーフィルターであれば、紙なので、コーヒーかすと共に土に還り無くなります。




コーヒーかすを庭に撒くと・・・
コーヒーかすは作物に悪影響を及ぼすとの研究結果も有ります。 飲んで人体に影響ないものが本当に作物を枯らしたりするのか? 疑問に思い庭で試してみました。
キュウリ、メロンなどのウリ類については、(培土にコーヒー粕を)1%施用で顕著な発育阻害が認められ、生育途中でほとんどの作物が枯死した。
コーヒー粕による作物育成抑制は、肥料成分のうちでも窒素成分の吸収が要因の一つと考えられた。
引用:コーヒー粕の作物生育阻害因子に関する研究~神奈川県農業総合研究所報告 第138号(1998)
庭に撒いた後の状況変化
庭の多肉植物を植えている一画に、コーヒーかすを撒きました。 濃い茶色がコーヒーかすで3杯分です。 1か月間は繁殖力が強いダイカンドラもほとんど侵入できず、コーヒーかすの草を生えなくする効果が見られました。 しかし3か月後には、ダイカンドラに浸食されており、コーヒーかすの効果は無くなったようです。






コーヒーかすを土に混ぜると
コーヒーかすだけ混ぜた土でパンジーを1か月間栽培した際でも、地温は上がらず生育に異常は確認できません。 家庭で使用するコーヒーかすの量では、地中の根に害は無いようです。 すでに生えている植物には影響を及ぼさないようです。


まとめ:コーヒーかすを埋めれば肥料


私は毎週末自宅でコーヒーを楽しみ、その後生ゴミと一緒にコーヒーかすを埋め堆肥化させています。 堆肥化させた土を使うと野菜や花は良く育ちます。 米ぬかを使わなければ、発酵の悪影響で植物を枯らしたことはなりません。 皆さんも是非お試しください。
余談ですが、野菜を上手に育てたい方いますか? 「シェア畑」で習うとすぐ上手く育てることができますよ!


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