【書評&実践結果】野菜の垂直仕立て栽培(道法正徳監修) 

坪庭ガーデニング
坪庭ガーデニング

 「垂直仕立て栽培」は、わき芽かきも摘心も必要ない、堆肥や肥料は不要、と野菜作りの「常識」の反対側の栽培法です。 また、枝を支柱に縛り、蔓を垂直方向に吸引する栽培法なので、少ない面積で栽培可能です。

  私は、この本を参考に垂直仕立て栽培を試しており、本の記載内容と、実戦結果を合わせて紹介します。 「より美味しい野菜を作りたい」「狭い畑でも色々野菜を作りたい」方はぜひ、参考に読んでみてください。

垂直仕立て栽培とは

枝を垂直に縛り上げる新発想の栽培法

 野菜作りの「常識」の反対側の栽培法。 にわかには信じがたいのですが、この方法だと収量と味が向上するとのことです。

垂直仕立て栽培とは、垂直に立てた支柱にすべての枝や茎を縛り上げて育てる栽培法・・・

わき芽かきも摘心も、基本的に行いません。さらに、畑に堆肥や肥料を入れることもしません。

引用元:野菜の垂直仕立て栽培 p10
坪があ
坪があ

手間をかけて「わき芽かき」「摘心」していたが、

やらなくて収穫量があがるなら、大歓迎!

垂直仕立てで生育がよくなるメカニズム

植物ホルモンには生長を促進するものと、抑制するものがありますが、これらがバランスよく働くと野菜は順調に生長します。

引用元:野菜の垂直仕立て栽培 p12

 との前書きとともに、

  • 発根を促すオーキシン
  • 若返りのホルモン、サイトカイニン
  • 病虫害を抑えるエチレン
  • 生長を促す元気ホルモン、ジベレリン

 と植物ホルモンについて記載されていますが、・・・私には理解できませんでした😭 

 「飛行機が飛ぶ仕組み」を理解できなくても乗って移動できるように、「生育がよくなるメカニズム」を理解できなくても、収量が増えればよいので、このページは読み飛ばしました😊

野菜別垂直仕立て栽培

 本書の肝はこの章です。 24種類の野菜ごとに、写真やイラストを多用して垂直仕立て栽培の方法が紹介されています。 私が実践した3種類の野菜について、内容を紹介します。

トマト

 わき芽をかかずに伸ばし、すべての枝を縛りながら育てる垂直仕立てなら、「裂果が少なく味もいい」、とのことでチャレンジしています。

わき芽を伸ばして6本仕立てにする

6本の枝を支柱にしっかり縛り付ける

引用元:野菜の垂直仕立て栽培 p30 トマト

 2022年はミニトマトを垂直仕立て栽培しています。 敷地が狭くても有効な栽培法です。詳しくは コチラ↓ を参照ください。 

 2021年秋にトマトの垂直仕立て栽培を試しましたが、場所や時期が悪く、美味しいトマトの収穫まではたどり着けませんでした。 詳しくは コチラ↓ を参照ください。

ブロッコリー

食味のいい頂花蕾が採れ、側花蕾の収量もアップするとのことなので、チャレンジしています。

ブロッコリーの葉を立てて「バンザイ」をした姿にして育てると、オーキシンの消費が抑えられるため、根が大変よく発達します。

引用元:野菜の垂直仕立て栽培 p76-77 ブロッコリー

「支柱に葉を縛る」方法と、「ダイコン」の頁に記載されている「2本の紐で挟んで葉を立てる」方法と両方試しています。 詳しくは コチラ↓ を参照ください。

キュウリ

 節成りタイプを「ツル下ろし」で栽培を続けています。詳しくは コチラ↓ を参照ください。

かぼちゃ

 この本に「かぼちゃ」は紹介されていませんでしたが、同じ蔓性で玉の実が生る「スイカ」を見本にチャレンジしてみました。

すべての蔓をまっすぐ伸ばして後半はネットを利用

引用元:野菜の垂直仕立て栽培 p54-55 スイカ

 蔓が勝手な方向に伸びていかないよう、適当な棒を2本立てて蔓を挟んで、後半はネットに絡ませました。 上手く実が生らんず失敗しましたが、またいつかチャレンジしたいと思います。 詳しくは コチラ↓ を参照ください。

坪があ
坪があ

野菜作りって、上手くいかないことも多々ありますよね。

でも、次に活かせば良いんです!

 

一坪菜園で実践するメリット

 「垂直仕立て栽培」は、枝を支柱に縛るので、枝が広がらず、一つの株が占有する面積が少なくなります。 蔓を垂直方向に吸引することで、必要面積も少なくなります。 一坪しかない畑でも、この栽培方法を活用すれば、様々な野菜の栽培にチャレンジできます。

 また、植物ホルモンのバランスが崩れないよう肥料を与えない栽培法なので、生ごみ堆肥を使った、我が家の坪庭ガーデニングにぴったしです。 今後も試していきます。

坪があ
坪があ

狭い畑でも、工夫すれば、多品種・多収量栽培できそう

おわりに

 常識を覆す栽培方法があることを学べる1冊でした。 「より美味しい野菜を作りたい」「狭い畑でも色々野菜を作りたい」「肥料や農薬を減らした野菜作りにチャレンジしたい」と思っている方は、是非本で紹介されている栽培法を実践してみてください。 色々試すと面白いですよ!

管理人
坪があ

関東圏在住、50代男性です。 10年前に家を買ってのを契機に野菜ごみのたい肥化し、花や野菜を育てはじめました。 シェア畑を借りて野菜の育て方を勉強中。 目標は、野菜ごみ堆肥を使い坪庭で育ては食材だけで、夕食の一品を作ることです。 土壌医検定3級を勉強中。

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